三階-あの日テルアビブのアパートで起きたこと
紹介
イタリア、イスラエル、アメリカでベストセラー
ナンニ・モレッティ監督作品 映画「3つの鍵」の原作
舞台はイスラエル、どこにでもある普通の家庭の話なのだが・・・小気味良いテンポでサスペンス映画のように物語は進行する。それにしても、あの日あの場所で何が起きたのか?そして感動のクライマックスへ!
あらすじ
舞台はテルアビブ郊外にある瀟洒な三階建てのアパート。一階の若夫婦は、同階の高齢夫婦に子守りを頼み、良いご近所付き合いをしているつもりでいた。しかし認知症を発症した老人と彼らの九歳の娘に不幸な出来事が襲いかかり、傷ついた夫は一線を超えてしまう––––。二階では、不在がちな夫を頼りにできない、若い母親が二人の子どもの育児に追われている。疲労から幻聴や幻覚に悩まされる彼女の前に、義理の弟が現れ、彼女と子どもたちに新しい風を吹き込む。しかし彼は詐欺事件の容疑者として警察に追われていた–––––。三階には元地方判事の女性が住んでいる。一年前に夫と死別し、若者の市民運動に身を投じるようになった彼女には、人には言えない、断絶してしまった息子との苦い思いがあった––––。交わることのなかった一階から三階までの住民が、ある出来事をきっかけに、互いに作用しながら現代イスラエルの大きな変化の波に飲み込まれていく。イスラエルのベストセラー作家が描く、サスペンスフルで、最後には登場人物を解放の光で満たす、感動の物語。
著者プロフィール
エシュコル・ネヴォ (エシュコル ネヴォ) (著/文)
1971 年イェルサレム生まれ。長編、短編、ノンフィクションを手掛ける。小説”Homesick”(2004)がフランスのレイモンド・バリエ賞を受賞するなど、多くの著作が英語やヨーロッパ数カ国語に翻訳され、国内にとどまらず世界国 で高い評価を得ている。本作”Three Floors Up”(邦題『三階 あの日テルアビブのアパートで起きたこと』)は、本国イスラエルでプラチナ・ブック賞を受賞し、イタリアではベストセラーとなり、ナンニ・モレッティ監督の手で『三つの鍵』として映画化された。近著の”The Last Interview”(2018)はフランスのフェミナ賞外国小説部門の最終候補になり、”InsideInformation”(2021)は国内とイタリアでベストセラーとなった。また作家の育成に熱心で、イスラエル最大の文芸創作学校を設立し、教壇に立っている。
星 薫子 (ホシ ニホコ) (翻訳)
通信社勤務、雑誌編集、コピーライティングを経て、 現在は翻訳家として活動中。 本著が訳著デビュー作。 早稲田大学第一文学部卒。
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