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緑の牢獄 沖縄西表炭坑に眠る台湾の記憶

ISBN 978-4-909542-32-8 カテゴリー タグ ,

書評掲載情報

2021-04-10 朝日新聞  朝刊
評者: 阿古智子(東京大学教授・現代中国研究)
2021-03-22 YAHOO!ニュース  
評者: 一青妙
2021-03-19 nippon.com    3/19
評者: 一青妙

紹介

台湾年度の「Openbook好書獎2021」受賞!

歴史の狭間に埋もれていた衝撃の史実。
かつて 10 歳で台湾から炭鉱のある沖縄・西表島へ渡り、以後 80 年以上島に住み続けた一人の老女。彼女の人生の最期を追いかけて浮かび上がる、家族の記憶と忘れ去られた炭鉱の知られざる歴史。
現代日本人が最も注目する二つの場。それは台湾と沖縄。日本人が思い出さなければいけない歴史の原点がここにある。

版元から一言

台湾の若き異才、黄インイク監督の最新作「緑の牢獄」。 本書は映画では描き切れなかった記録の集大成である。 映画同様の妥協を許さぬ文章製造過程を経て、本書は執筆された。 よくある映画のオマケ本の類ではないことを強調しておきたい!

著者プロフィール

黄インイク (コウインイク) (著)

1988年生まれ。台湾・台東市出身。沖縄在住。台湾・政治大学テレビ放送学科卒業、東京造形大学大学院映画専攻修了。大学時代からドキュメンタリーの自主制作を開始。短編作品:台湾の出稼ぎタイ人労働者を取材した『五谷王北街から台北へ』(2010)、セルフドキュメンタリー『夜の温度』(2013)、なら国際映画祭とジュネーブ芸術大学のコラボ企画「Grand Voyage」の1つとして『杣人』(2014)を発表。 2013年より植民地時代の台湾から八重山諸島に移住した“越境者”たちとその現在を横断的に描く「狂山之海」シリーズを企画。第一作『海の彼方』(2016)は日本と台湾で一般公開し、大阪アジアン映画祭、台北映画祭ほか、新藤兼人賞「プロデューサー賞」受賞。第二作『緑の牢獄』(2021)は企画段階から注目され、ベルリン国際映画祭、スイス・ニヨン国際ドキュメンタリー映画祭などに入選し、日本、台湾とフランスでの一般公開を控える。またプロデューサー活動により、チェコ・イフラヴァ国際ドキュメンタリー映画祭「新鋭プロデューサー2020」に台湾代表として選出。現在、沖縄と台湾を拠点に国際共同製作にも進出、「石垣島ゆがふ国際映画祭」ではプログラムディレクターも務めている。

黒木夏兒 (クロキナツコ) (翻訳)

1974年生まれ。横浜育ち。初の台湾旅行時に一目惚れしたBL小説『ロスト・コントロール~虚無仮説~』で2013年に翻訳デビュー。同一作者による『示見の目』シリーズは個人で受権し現在電子書籍で展開中。他の翻訳に日本時代の台北を舞台にした人気漫画『北城百畫帖』シリーズや、『書店本事』(共訳)などを翻訳。映画字幕は2016年に担当した『太陽の子(太陽的孩子)』、2019年の『書店の詩』に引き続き、本作が三度目。撫順生まれの父が少年期を筑豊で送っていた関係で本作に興味を持ち、映画本編の字幕とこの本の翻訳を担当させてもらうことに。興味の対象は台湾の漫画、ライトノベル、BLなどサブカルに加え、書店、歴史や魔界造建築など幅広い。次の地方選挙を見学に行けるかどうかが今一番の気掛かり。

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