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ベートーヴェンは凄い!

紹介

ベートーヴェン生誕250周年記念。大晦日の、新しい伝説の記録。ベートーヴェンの9つの交響曲全部を毎年大晦日に一挙に演奏するという世界でも類を見ないマラソン演奏会を続けて、今年でもう17年。そのたびに出されるプログラムも充実していて読みごたえがあると評判に。その話題のプログラムに掲載された論考・エッセイを選りすぐり、さらにベートーヴェンの「引越し」や「食生活」についての新原稿を加え、2020年のベートーヴェン生誕250周年のメモリアルイヤーに、待望の書籍化!岩城宏之が、ロリン・マーゼルが、小林研一郎が、渾身の力をこめて全曲を振り切った、輝かしくも新しい伝説の記録。苦難の時代を乗り切るための力が、ベートーヴェンの音楽にはある!

著者プロフィール

三枝 成彰 (サエグサ シゲアキ) (著/文 | 編集)

作曲家、日本作編曲家協会副会長、日本交響楽振興財団理事、東京音楽大学客員教授。
1942年生まれ。東京芸術大学卒業、同大学院修了。在学中に安宅賞を受賞。
代表作としてオラトリオ「ヤマトタケル」、オペラ「千の記憶の物語」、男声合唱と管弦楽のための「最後の手紙 The Last Message」、映画音楽では「優駿」「お引越し」「MISTY」「機動戦士ガンダム~逆襲のシャア~」「機動戦士Zガンダム」「機動戦士ガンダムZZ」など、テレビ番組の音楽ではNHK大河ドラマ「太平記」「花の乱」など。著書に「大作曲家たちの履歴書」(中央公論新社)、「驚天動地のクラシック」(キノブックス)などがある。
1991年、国際財団モ-ツァルテウムの依頼により、モ-ツァルトの未完曲「ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための競争交響曲イ長調」に補筆・完成したことも話題となった。
1997年には、構想に10年近くをかけたオペラ「忠臣蔵」を世界初演(2000年愛知県芸術劇場、2002年新国立劇場で再演)。このオペラのCDとビデオは、日本人作曲家のオペラ作品として初めて、全世界27ヵ国で発売されている。
2004年4月、プッチーニの名作オペラ「蝶々夫人」を下敷きにしたオペラ「Jr.バタフライ」を世界初演(2005年、阪神大震災復興十周年記念事業として神戸で再演)。このオペラは2006年にイタリア・プッチーニ音楽祭でも再演されたが、これは同音楽祭で初めての外国人作曲家のオペラの上演であり、プッチーニ以外の作品としても初の上演であり、さらにイタリアにおける初めての日本人の手によるグランド・オペラの上演ともなった。
2007年、紫綬褒章受章。
2008年、モノオペラ「悲嘆」、ピアノ協奏曲「イカの哲学」を初演したほか、日本人初となるプッチーニ国際賞を受賞した。
2010年、1997年の「忠臣蔵」を再構成したオペラ「忠臣蔵」外伝と、男声合唱と管弦楽のための「最後の手紙 The Last Message」を初演。
2011年、渡辺晋賞受賞。
2013年、新作オペラ「KAMIKAZE ―神風―」を世界初演した。
2014年8月、プッチーニ音楽祭で「Jr.バタフライ」のイタリア語版をイタリア人キャストにて初演。
2016年1月、富山市と東京で同作品の日本凱旋公演を行った。
2017年10月、初の喜歌劇となる新作オペラ「狂おしき真夏の一日」(台本:林真理子、演出:秋元康、美術:千住博、指揮:大友直人、管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団、出演:大島幾雄、佐藤しのぶ、ジョン・健・ヌッツォ、小川里美、小林沙羅ほか)を世界初演した。
同年11月、旭日小綬章を受章。
2020年11月、文化功労者顕彰を受けた。
現在、新作のパッション(受難曲)「マグダラのマリアの福音書による」(台本:島田雅彦)、オペラ「平家物語(常盤御前)」(台本:林真理子)、「邦楽2020~4台の筝のための『烈風』」の作曲に取り組んでいる。

武田 倫子 (タケダ ノリコ) (著/文)

エッセイスト。ウィーン国立音楽大学卒業。ウィーン在住エッセイスト、オーストリア国家公認通訳ガイド。コーディネーターとして歴史・音楽。・美術を通じて、旧ハプスブルク帝国の中欧に調査・取材多数。オーストリア国内発行の情報誌『月刊ウィーン』にエッセイを執筆。『王妃マリー・アントワネット美の肖像』『ハプスブルク家「美の遺産」を旅する』(世界文化社・共著)、『ウィーン謎解き散歩』(中経の文庫)などがある。

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