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南京 抵抗と尊厳

ISBN 978-4-909542-24-3 カテゴリー タグ ,

紹介

抗日戦争の前線指揮官阿壠(国民党軍少佐)が描いた南京陥落の真実。
毛沢東政権下で投獄され、押収された幻の叙事文学。完全邦訳版ついに完成!

1937年12月13日、 南京――。
「それは日本兵の首吊り死体だった。 それもどうやら自殺のように見えた。
厳龍には絶え間なく落ちてくる大粒の水滴が、
これらの死体の目から流れ出る声なき涙のように思えた。」 (本文より)

歴史に翻弄されながらも戦う姿勢を貫いた、戦闘的文学者・阿瀧の幻の主著!

著者プロフィール

阿壠 (アーロン) (著/文)

詩人・小説家・文芸理論家、胡風派(七月派)の中心的指導者の一人。共産主義中国となって初めての大規模な政治弾圧に連座し逮捕監禁され、12年後に天津監獄で病死。1980年名誉回復。
1987年「南京」が友人たちの手によって『南京血祭』と改題されて書籍化。
主な著書に、詩集『無弦琴』、ルポルタージュ『第一撃』、詩論『詩と現実』など。

関根 謙 (セキネ ケン) (翻訳)

慶應義塾大学大学院修士課程修了。中国現代文学専攻。『抵抗の文学』で文学博士。慶應義塾大学文学部長を経て『三田文学』編集長に就任。慶應義塾大学名誉教授。
主な著書に『近代中国 その表象と現実〔女性・戦争・民俗文化〕』(編著・平凡社)、『抵抗の文学 ―国民革命軍将校阿壠の文学と生涯―』(慶應義塾大学出版会)などが、また主な翻訳書に、梅志『胡風追想 往事、煙の如し』(東方書店)、虹影『飢餓の娘』(集英社)、格非『時間を渡る鳥たち』(新潮社)、李鋭『旧跡 ―血と塩の記憶―』(勉誠出版)など。

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