わたしの青春、台湾
書評掲載情報
2020-12-05 | ふぇみん 2020/12/05 |
紹介
映画監督・傅楡、そして台湾の、等身大の物語
傅楡は華僑の両親を持ち、台湾で生まれた。5歳の時に戒厳令が解除され、台湾は民主化へと動き出す。思春期を迎える頃、周囲には「中華民国防衛戦」のスローガンが流行し、アイドルに夢中だった中学時代、台湾は史上初の総統直接選挙に熱狂していた。
やがて彼女はドキュメンタリー映画と出会い、「ひまわり運動」を撮り始める――。
本書では、葛藤、挫折を繰り返しながら成長する、台湾の民主化の歩みと傅楡自身の人生を振り返る。彼女は「この本を読んでくれた人が、自国の政治、歴史などについて考えてくれる、一助となる事を心より願う。これこそが、わたしが本書に対して抱く最大の希望である」と、読者へ語りかける。
著者プロフィール
傅楡 (フーユー) (著/文)
第55回金馬奨最優秀ドキュメンタリー映画賞受賞作『私たちの青春、台湾(原題・我們的青春,台灣)』監督。
現在、インディペンデント・ドキュメンタリー映画制作に携わり、主に台湾の若者たちの台湾政治や社会に対する価値観や態度をテーマとし注目している。
短編ドキュメンタリー映画『完美墜地(A Perfect Crash)』で、2016年香港華語紀録片節(中国語ドキュメンタリー映画フェスティバル)短編部門最優秀賞を受賞。
2018年には、長編ドキュメンタリー映画『私たちの青春、台湾』で、金馬奨及び台北映画祭で最優秀ドキュメンタリー映画賞受賞。
陳令洋 (チェン リンヤン) (編集)
国立清華大学台湾文学研究科修了。
二・二八共生音楽フェスティバルに実行委員会メンバーとして参加。
文学雑誌『文訊』などで作品を発表している。
関根 謙 (セキネ ケン) (翻訳)
1951年福島県生まれ。慶應義塾大学大学院修士修了、博士(文学)。埼玉県立高校教諭、北陸大学助教授、慶應義塾大学文学部教授、同文学部長を歴任。現在文芸誌『三田文學』編集長。専門は中国現代文学、とりわけ日中戦争時期の南京・重慶など都市における文学状況。当代文学の翻訳紹介も。著書に『抵抗の文学--国民革命軍将校阿壠の文学と生涯』(2016)、翻訳に『南京 抵抗と尊厳』(阿壠著2019)、『飢餓の娘』(虹影著2004)など。
吉川 龍生 (ヨシカワ タツオ) (翻訳)
1976年神奈川県生まれ。慶應義塾大学大学院後期博士課程単位取得退学、修士(文学)。慶應義塾高等学校教諭を経て、慶應義塾大学経済学部教授。専門は、中国映画史・中国近現代文学・外国語教育。翻訳(日本語字幕、共訳)に映画『フーリッシュ・バード』(黄驥・大塚竜治監督2017)、著作に「台湾「健康写実映画」と一九三〇年代上海映画」『台湾ローカル文化と中華文化』(2018)所収など。傅楡監督『私たちの青春、台湾』(2017)の日本語字幕も担当。
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