世界情勢を読み解く国際関係論
主体・歴史・理論
紹介
ロシア・ウクライナ戦争やガザ地区侵攻など、2020年代に入ってますます混迷の度を深める世界情勢は、どうすれば感情的な反発や拙速な床屋政談に陥ることなく客観的に把握し正しく読み解くことができるのか?
本書は、国際関係論を国家間の政治力学に限定されない広義の国際政治学の一分野と捉えつつ、政府以外の具体的な主体(アクター)の働きにも配慮して、世界情勢の分析に必要不可欠な理論と基礎概念を提示し、理論を用いた事例分析としてロシア・ウクライナ戦争を取り上げる。
国際関係論を初めて学ぶ大学生や、とりわけその理論に関心をもつ専門課程の学生ならびに一般の読者のための、最新にして最もコンパクトな入門書。巻末には用語解説を、また各章ごとに参考文献および学習案内を付した。
目次
第Ⅰ部 国際関係の主体と歴史
第1章 国際関係における多様な主体
第2章 国際関係史①─16世紀から20世紀初めまで
第3章 国際関係史②─20世紀初めから20世紀半ばまで
第4章 国際関係史③─20世紀半ばから現代まで
第Ⅱ部 国際関係理論の検討
第5章 国際関係理論を学ぶ意義
第6章 現実主義①─起源、全体的概要、安全保障論、個別理論の名称
第7章 現実主義②─古典的現実主義、新現実主義、防御的現実主義
第8章 現実主義③─攻撃的現実主義、新古典的現実主義、複合的現実主義
第9章 自由主義①─起源、全体的概要、安全保障論、個別理論の名称
第10章 自由主義②─古典的自由主義、機能主義、新機能主義
第11章 自由主義③─複合的相互依存論、新自由主義、民主的平和論
第12章 構成主義
第13章 国際関係の理論的説明─ロシア・ウクライナ戦争を事例として
著者プロフィール
小副川 琢 (オソエガワ タク) (著/文)
◆小副川 琢(おそえがわ・たく)
1972 年、東京都生まれ。2004 年、英国立セント・アンドリュース(St Andrews)大学大学院国際関係学研究科博士課程修了(Ph. D. 取得)。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所特任研究員、在シリア日本国大使館書記官、(一財)日本エネルギー経済研究所中東研究センター研究主幹などを経て、現在は日本大学国際関係学部准教授。主な著書・論文に、Syria and Lebanon: International Relations andDiplomacy in the Middle East, London and New York: I.B.TaurisPublishers, 2013 (hardback), 2015 (paperback) や、‘Coping withSyria: Lebanese Prime Ministers’ Strategies’, Syria Studies, vol. 7,no.2, 2015, pp. 66-81、「危機が続くレバノン―内憂外患の解決は可能か」『中東研究』第543 号(2022 年1 月)51-64頁などがある。
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