日本を壊した政治家たち
安倍晋三から裏金自民党政権まで
崩壊の始まりはここからだ!
ウソと隠蔽。都合の悪い事実は隠せ!
そして誤魔化せ!
佐藤章が語る。もう黙っちゃおれん。
【目次】
・ 安倍首相と明仁上皇
・ コロナ禍は安倍内閣の人災だ ~「春節訪日熱烈歓迎」動画の舞台裏
・ 安倍首相が語った「コロナのピークを遅らせる」と「五輪開催」の政策矛盾
・ 悪いのは「西浦モデル」ではない。何もしてこなかった安倍政権だ
・ 何一つ有効な対策を打たなかった安倍首相が言う「日本モデルの力」とは?
・ ポスト安倍は「麻生」か「菅」か/安倍 二階の攻防激化
・「安倍・麻生」「二階・菅」 国家権力を私物化する総裁選の行方
・ 菅総理と検察が安倍氏に迫る「政界引退」
・ 驕れる者は久しからず ~「安倍氏立件」はあるのか 他
【前書きなど】
戦後初めて選挙で政権交代を成し遂げた民主党政権が崩壊し、自民党の安倍晋三政権が成立してから10年ちょっと、個人としての安倍は存命ではないが、時代としての「安倍時代」は現在にいたるもいまだ続いているとぼくは考える。
「うそは安倍晋三の始まり」。流行語のようになった週刊誌の中づり広告のタイトルは、この「安倍時代」の特徴をよく表していると思う。自民党政権をはじめ、この国の権力の磁場にはうそがはびこり、そのうそがまた新たなうそを次々にひきつけていく、という構造があちこちに見られた。
もちろん、うその構造の上には真実で頑丈な建築物が構築されるわけはなく、日本のいたるところで、蜃気楼のような構築物が現出した。
こういう「安倍時代」に本当のサヨナラを。ぼくは、心の底からそのことを訴えたい。「うそは安倍晋三の始まり」というこの10年間の時代に別れを告げなければ日本社会、日本政治の未来はない。少なくとも日本社会、日本政治の上に、真実で頑丈な建築物は何一つ構築されるわけがない。
ぼくは心底そう考えている。そして、この本に収めた短編ドキュメントは、いずれもそういう「安倍時代」に反撃を食らわす目的をもって、その時々に書かれたものだ。「うそは安倍晋三の始まり」というトーンがこの時代の主調であったとすれば、ぼくの短編ドキュメントはいずれも「反時代的」な性格を帯びざるをえない。・・・・・・・・
【著者プロフィール】
佐藤 章 (サトウ アキラ) (著/文)
1955 年生まれ。ジャーナリスト学校主任研究員を最後に朝日新聞社を退職。朝日新聞社では、東京・大阪経済部、『AERA』編集部、『週刊朝日』編集部、『月刊 Journalism』編集部など。退職後、慶應義塾大学非常勤講師(ジャーナリズム専攻)、五月書房新社取締役・編集委員会委員長。現在は YouTube動画「一月万冊」で時事問題解説を配信中。最近著に『職業政治家 小沢一郎』(朝日新聞出版)。その他の著書に『ドキュメント金融破綻』(岩波書店)、『関西国際空港』(中公新書)、『ドストエフスキーの黙示録』(朝日新聞社)、『コロナ日本黒書』(五月書房)など多数。共著に『新聞と戦争』(朝日新聞社)、『圧倒的! リベラリズム宣言』(五月書房)など。
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